ライノタイプ2007年6月号メールマガジン



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ちょっと一言

『 typoTECHNICA 2007 』 in Frankfurt  開催後のコメント

Pablo™ フォントって?!

『 Alphabet Stories 』 by Hermann Zapf 先行予約販売開始!

雑誌『デザインの現場』6月号発売中! フォント演出入門 

世界月間ライノタイプライブラリー売れ筋チャート




■■:ちょっと一言 1 ■■■
 不安定な天気が続く東京、皆さんいかがお過ごしですか。これから梅雨入りすると家の中で過ごすことが多くなりそうですね。そこで家の中の小さな楽しみとして、桔梗の種を蒔いてみました。1週間もすれば芽が出てくるみたいです。青紫の花を咲かせるのを楽しみに日々家の中で観察中。ジメジメした季節には、部屋の中に明るい色があると元気になれそうです。今月もこのイヤな季節を吹き飛ばしてくれるビビットな書体を紹介しています!


■■『 typoTECHNICA 2007 』 in Frankfurt  開催後のコメント 2■■■


以前ご案内しました、 『 typoTECHNICA 2007 』 がドイツ・フランクフルト市で 2007年4月27日から29日の3日間開催されました!

参加したライノタイプ社タイプディレクター・小林章氏からのコメントです!

 4月27,28日にフランクフルトの Gutenberg Schule において開かれた「Typotechnica」、無事終了しました。参加人数は 110 人というコンパクトなコンファレンスです。私のプレゼンテーションの内容は、フォントの品質とオートメーション化のバランス、というものです。同僚に手伝ってもらって「テクノロジーの力を借りてここまで楽ができる」という話をして、実際に同僚が開発したソフトウェアのデモンストレーションを行いました。プレゼンテーションの後で質問をたくさん受けて、なかには「そのソフトウェアが欲しいんですけど、買えますか?」という質問もあって、「悪いけどライノタイプ社内専用なので...」とお答えしました。
私自身がテクノロジーに強い方ではないので浮くんじゃないかと心配していましたが、カリグラファで書体デザインに興味を持つ人や各国の書体デザイナーたちとアナログな話題で盛り上がりました。コンファレンスは28日の夕方にヘルマン・ツァップ氏夫妻をお招きしての盛大な晩餐会で幕を閉じました。晩餐会の後半では、ツァップ氏は「昔からファンなんです!」という書体デザイナーやフォント・エンジニアたちに囲まれて夜中の12時過ぎまで話し込んでいました。


(文章)ライノタイプ社・タイプディレクター小林章

 
Gutenberg-Schule Frankfurt


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■■Pablo™ フォントって?! 3■■■

Pablo
Trevor Pettit


 この書体の雰囲気と書体名を見て、あれ?っとお気付きになった方は、かなりの絵画好きですね。
英国人デザイナー・Trevor Pettit 氏は、パブロ・ピカソ氏のあのドラマチックなサインの筆跡をベースにつくりました。分厚くってずんぐりとした小文字がピカソの本質をよく捉えています。冒頭などで使用する大文字は、それだけでも充分味があります。Pablo 書体は、色鮮やかで活き活きとした明るい感じを必要とする仕事やファッションなどの流行の最先端の仕事で使用すると素晴らしい作品に仕上がるでしょう。


Pablo™ Italic   


Pablo is a trademark or a registered trademark of International Typeface Corporation and may be registered in certain jurisdictions.

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■■ 『 Alphabet Stories 』 by Hermann Zapf 先行予約販売開始! 4■■■

Book Alphabet Stories

 美しい藍色した表紙を開くとたくさんの書体のイラストが入ったヘルマン・ツァップ氏の人生とこれまでにおける功績が1冊の本にビッシリと書かれています。ドイツ・ニュルンベルグでの幼年期時代から最新書体(ライノタイプ社からリリースした)までを綴っている自伝本です。1918年にこの世に誕生、20代には戦争を経験、現在の平和な時代へと変わっていく歴史的背景と平行しながら、カリグラフィからコンピュータ・プログラミングまでの動きについても書かれています。文字デザイン植字についての変化もわかります。(手組み活字/金属活字ライノタイプ機/写真植字/デジタルフォント)

この本には、たくさんの知りえなかった秘密がたくさん隠されています。音符、Palatino、Optima、 Zapfino、Zapfino Extra などの制作過程やチェロキー(アメリカ・インディアンの部族)の音節文字表、ドナルド・クヌース氏や Apple 社創設者の1人でもあるスティーブ・ジョブズ氏についても語られています。

先行予約発売:

ご注文最終受付日:2007年6月30日(土)
納品予定:2007年7月中旬頃

先行予約注文書



価格:5,775円(税込)
直販のみ

英本: 154 ページ
堅表紙、青布カバーにゴールドの HZ (ヘルマンツァップ)浮き彫り文字
幅: 19 cm、 高さ: 27.8 cm、 厚さ: 2.1 cm

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■■雑誌『デザインの現場』6月号発売中! フォント演出入門 5■■■

「フォント演出入門」

 『デザインの現場』6月号はもうご覧になりましたか?
フォント演出入門と題して、第3回は「ドイツらしさを演出する書体」というテーマで海外の実例などをもとに分りやすく解説してあります。ブラックレターでの組版上の注意、ドイツで一般的に見かける書体、ブラックレターは扱いにくい?などのテーマに分けて紹介されてます。ドイツ文字が並んでると読み方がなかなか難しいですが、詳しい説明を見るとなるほどっと理解しやすいです。

このメールマガジンでも定期的に皆さんからの質問を章氏に答えてもらっています。こんな感じの書体は?こういう場合は?などといった質問がございましたら是非、お気軽にお問合せ下さい。



過去のメールマガジンでもドイツ系フォントをいくつかご紹介しています。

*個人的には、ドイツらしい書体でイメージするのが、Wilhelm Klingspoor Gotisch です。(↑6月号でも取り上げていましたが、過去の記事もどうぞ!)

*ドイツ系フォント。薄暗く寒い地域で伝統的に使われているような太めのガッシリしたフォント」は?

*ブラックレター(ドイツ文字)」 は、ゴシック体と中世末期のカリグラフィに基いてます。これらのスタイルは、ゴシック印刷の初期、19世紀ドイツの華麗なゴシック体はつくられました。中世時代の伝統的なブラックレターからケルト、現代風のゴシック式風外観を思わせる書体などにわけて紹介しています。



*連載は6回に分けて1年間続ける予定。今後も定期購読されていない方にもわかる読み切り式を掲載中。 
是非、ご質問など普段聞けない疑問などございましたら是非こちらへご連絡下さい!

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■■Charts Best 5:世界月間ライノタイプライブラリー売れ筋チャート 6■■■

5月世界ランキング ベスト 5

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