■■■ フォントソフトウェア・ライセンス契約


以下の規約は日本国内販売にのみ適用されます。

序文

本フォントソフトウェア・ライセンス契約は、下記の場合において、ライセンシー (使用権者)と Linotype GmbH との間の法的拘束力のある契約となる。・ライセンシーが電子引渡方式に関する条件に同意するとき、または ・ライセンシーが記憶媒体によるフォントソフトウェアを購入し、かつ書体の入ったパッケージを開封したとき。ライセンシーが本ライセンス契約における契約上の義務を受諾することを拒絶したときは、フォントソフトウェアを入手、使用またはダウンロードすることはできない。ライセンシーは、完全なライセンス契約書を充分かつ綿密に熟読した後、本契約に明記された諸条件に同意するものとする。

第1条ライセンス・使用権

1.1  本契約の基礎をなすフォントソフトウェアはLinotype GmbH またはそのライセンサー(使用許諾者)の知的財産である。「フォントソフトウェア」という語は、ライセンシー、すなわち自然人および法人、もしくは法人の範囲において過半数の株式を有する子会社が然るべくそのライセンスを認められたフォントソフトウェアのあらゆる更新、機能向上、機能拡張、修正版および作業用複写が含まれる。フォントソフトウェアは、現在および将来とも、Linotype GmbHの財産として存続するものとする。

1.2  契約使用料の全額支払いにより、Linotype GmbH はライセンシーに対して、ライセンシーの指定する地理的場所1箇所において最大5台のコンピューターでフォントソフトウェアを同時に使用または保存する非独占的、譲渡不能な権利を認める(当該ソフトウェアが配信時に、またはライセンシーによる支払時にリリースされた場合)。 上述の制限の拡張が必要になったときは、ライセンシーは拡張ライセンスを購入しなければならない。ライセンシーは、1つのローカル・エリア・ネットワーク(LAN)専用のファイルサーバー1基にフォントソフトウェアをインストールすることができる。その際フォントソフトウェアの使用は、当該サーバーを含む許諾ユニットの構成単位であるワークステーションおよびプリンターに限定される。ライセンスの必要なワークステーションの適切な数を決めるための説明として具体例を示す。サーバーに接続されたワークステーション100台があり、現在フォントソフトウェアを使用中のワークステーションは15台であるが、数カ所にあるワークステーション25台でフォントソフトウェアを使用する場合は、 ワークステーション25台用の許諾ユニットを構成するサイトライセンスを取得しなければならない。 フォントソフトウェアは、許諾ユニットの一部ではないワークステーションによりインターネットまたは他の外部ネットワーク (LAN以外のシステム)を通じてアクセス可能なサーバーにおいて、インストールもしくは使用することはできない。 フォントソフトウェアを商業目的のために使用しようとする場合は、個別のライセンス毎に、デスクトップまたは携帯用パソコン1台上での1追加使用 (インストール)が可能である。 データバックアップ専用として、フォントソフトウェアのバックアップ用追加コピーを作成することができる。


1.3 原則としてライセンスを第三者に譲渡することはできない。例外としてライセンシーは、下記の条件をすべて満たす場合に限り、使用権およびライセンスを第三者に譲渡することを認められる。 つまり第三者がライセンシーに対して、フォントソフトウェアに関する本ライセンス契約の条件を厳しくかつ無制限に遵守することを明言した場合。ライセンスを第三者に譲渡した場合、ライセンシーは、以後フォントソフトウェアを使用しないことに同意し、その存在場所の如何に拘わらず、当該ソフトウェアを削除することに同意し、かつその義務があり、またその全部一部を問わず複製を保持することができない。

1.4 あるファイルの出力専用として、ライセンシーは、関連ファイル作成のために使用されるフォントソフトウェアの複製、商業印刷業者その他サービス会社に移譲することができる。テキストを変更する場合、サービス会社は自らのライセンスを所有しなければならない。ライセンシーは商業印刷業者またはサービス会社に対して本ライセンス契約の内容について説明しなければならない。

1.5 フォントソフトウェアの電子文書またはインターネットページへの埋込は、受信者が新しい文書を作成または編集するためにフォントソフトウェアを使用できないことが確実に保証される場合にのみ許される(読み取り専用)。フォントソフトウェアがかかる文書から完全にまたは部分的に抽出不可能なことが保証されなければならない。

1.6 ライセンシーは「個人的または社内業務用」文書に埋め込まれたフォントソフトウェアを電子的に配布することができる。ただし、かかる文書に埋め込まれたフォントソフトウェアが静止画像(例えば「gif」ファイル画像)または埋込電子文書内で使用され、かつかかる静止画像または埋込文書の参照または印刷(編集、変更、強化または修正を含まない)のみが可能な確実なフォーマットにより配布される場合に限る。ライセンシーは、Linotype GmbH から書面による別途のライセンスを得ることなく、フォントソフトウェアを「商業用製品」に埋め込むことはできない。ライセンシーは、自らの「個人的または社内業務用」以外の理由により、フォントソフトウェアを電子文書またはデータファイルに埋め込むことはできない。

1.7 ライセンシーがフォントソフトウェアを埋め込まれた文書を編集または変更する場合、Linotype GmbH に申し出なければならない。それにより Linotype GmbHまたは指定販売会社は当該目的のための拡張/埋込ライセンス契約を締結するものとする。かかる拡張/埋込ライセンス契約には、追加料金を必要とする。

2条 他の使用の排除

2.1 本契約第 1.3 項および 1.4 項の規定 により、フォントソフトウェアの第三者への販売、貸与その他譲渡1は厳禁とする。さらにフォントソフトウェアを他の製品のコンポーネントもしくはサブコンポーネント(例えば電子文書または再許諾)として第三者に譲渡することも厳禁とする。

2.2 第 2.3 項および 2.4 項の規定により、以下のことを禁止する。フォントソフトウェアを変更すること、フォントソフトウェアを他のソフトウェアプログラムに統合すること、フォントソフトウェアを逆コンパイルすること、当該ソフトウェアのモジュールを自らの開発に利用すること、フォントソフトウェアに含まれる技術ソリューションをライセンシーのコンピューターでの運用以外の目的に使用すること。 

2.3 第 2.2 項について例外が認められるのは、当該ソフトウェアと他のソフトウェアとの相互運用性を設定するための必要な情報を得るためにそれらが不可欠な場合、この情報がいかなる形式においても公開または一般利用されない場合、およびライセンシーがかかる情報を Linotyp GmbH または指定販売会社もしくは指定代理店から入手することができない場合のみである。この場合、ライセンシーはソフトウェアのデコンパイルする部分について、Linotype GmbH に書面により報告しなければならない。

2.4 フォントソフトウェアを変更することは、個人的な設計要件を満たすために必要な場合でも禁止する。ライセンシーが変更を加えたいときは、Linotype GmbH の同意および許可を得なければならない。本規定を遵守しない場合は、Linotype GmbH の認めるあらゆる支援権および保証は消滅し、本ライセンス契約の違反となる。さらに、かかる変更が禁止されているにも拘わらず、ライセンシーまたは第三者がフォントソフトウェアに変更を加えたときは、Linotype GmbHが当該変更Linotype GmbH が当該変更データの所有者となる。 特に、フォントソフトウェアにおいて識別タグとして使用されているフォント/商標の名称を何らかの形式または方法により変更もしくは修正することを禁止する。かかる変更および修正が必要となったときは、Linotype GmbHより書面による事前同意を得なければならない。

3条保証・責任

3.1 ライセンシーがフォントソフトウェアを受領した後、Linotype GmbH は、フォントソフトウェアには原則としてドキュメンテーションによる実質的欠陥がないことにつき90日間の保証を与える。保証についてのクレームを申し立てるには、ライセンシーは90日間の保証期間内に売上領収書の複製とともにフォントソフトウェアを購入した販売業者に返品しなければならない。 フォントソフトウェアが原則としてドキュメンテーションによる実質的欠陥を避けられないときは、完全かつ排他的な責任および救済措置は、Linotype GmbH の裁量により、ソフトウェアの交換、またはライセンシーがソフトウェア購入のために支払ったライセンス料の返還のいずれかに限定されるものとする。Linotype GmbH およびその指定 Linotype パートナーは、ライセンシーがフォントソフトウェアまたはドキュメンテーションを使用することによって得る性能または結果を保証するものではなく、また保証することはできない。
 前述の文言は、Linotype GmbH またはそのサプライヤーの保証違反に対する唯一かつ排他的救済措置を述べたものである。前述の限定的保証を除いて、Linotype GmbH、Linotypeのパートナーおよびそのサプライヤーは、第三者の権利を侵害しないこと、商品性、および特定の目的に対する適格性について、明示黙示を問わず、保証を与えるものではない。いかなる場合も、Linotype GmbH、その指定Linotype パートナーおよびそのサプライヤーは、損害の可能性について事前に通告を受けていた場合でも、逸失利益、データの損失、ビジネスチャンスの損失または貯えられた利益の損失を際限なく含む必然的、偶発的または特別の損害については、ライセンシーに対して責任を負わない。または、Linotype GmbH がかかる損害の可能性について事前に通告を受けていた場合といえども、損害賠償を求める第三者によるライセンシーへのクレームについても責任を負わない。偶発的、必然的または特別の損害の限定排除を認めない州または法域もあるので、前述の排除はライセンシーに適用されない場合もある。州または法域によっては、黙示的保証 前述の排除はライセンシーに適用されない場合もある。州または法域によっては、黙示的保証期間についての黙示保証または限定の排除を認めないところもあるので、前述の限定はライセンシーに適用されない場合もある。法の許容する範囲において、いかなる黙示保証も90日に限定される。法域によっては、製品により傷害または死亡を生じさせる場合の黙示保証の排除を認めないところもあるので、かかる限定がライセンシーに適用されないこともある。このような法域においては、ライセンシーは以下に同意する。すなわち、法域が当該責任の限定を認める場合に限り、かかる傷害または死亡に対する Linotype GmbH、その指定 Linotype パートナーおよびそのサプライヤーの責任は、100,000ユーロを超えないものとする。この保証はライセンシーに特別の法的権利を与えるものである。ライセンシーは、州により、または法域により異なる他の諸権利を享受することができる。さらに詳細な保証情報については、ライセンシーはフォントソフトウェアおよびドキュメンテーションを受領した指定Linotypeパートナーに連絡しなければならない。

3.2 ライセンシーは、フォントソフトウェアおよびドキュメンテーション、並びにその複製がLinotype GmbHの所有物であり、その設計、構造、構成およびコード化が Linotype GmbH またはそのサプライヤーの価値ある財産であることに同意する。ライセンシーは、フォントソフトウェアおよびドキュメンテーションがドイツの商標意匠特許法、および他の諸国の著作権法・商標法、並びに国際条約によって保護されていることに同意する。さらにライセンシーは、フォントソフトウェアおよびドキュメンテーションを、他の版権のある商標登録製品(例えば書籍)と同様に扱うことに同意する。本契約において明確に述べた点を除いて、フォントソフトウェアおよびドキュメンテーションを複製することは許されない。 ライセンシーが本契約に基づいて作成することのできるあらゆる複製物は、フォントソフトウェアおよびドキュメンテーションに関する、もしくはそれに含まれるものと同様の著作権、商標およびその他の財産条項を有するものとする。ライセンシーは、フォントソフトウェアのコード化を改変、改造または変換しないことを宣言し、またフォントソフトウェアのソースコードを複製、デコンパイル、分解、変更、改変したり、または露呈の試みをしたりしないことを宣言する。さらにライセンシーは、フォントソフトウェアに関連する商標を使用し、その商標の使用(各商標の所有者の確認を含む)を受け入れることにも同意する。商標はフォントソフトウェアからの印刷データを識別するためにのみ使用することができる。ライセンシーは、ソフトウェアが完全無欠ではないこと、故にフォントソフトウェアが機能や操作に影響を与え得る欠陥を有する可能性のあることも認識している。

3.3 前述の保証クレーム、例えば遊休時間、生産逸失、材料浪費、その他の間接的損害に対する補償などを超えるクレームは、かかる損害が Linotype GmbH 側における重大な過失により故意にもしくは意図的に招来または惹起されたものでない場合は、明らかに除外される。損害が Linotype GmbH による重過失による義務違反に起因するものでない限り、また損害が Linotype GmbH の法的代理人もしくは代行者側の故意かつ意図的な、または重過失による義務違反により惹起されたものでない限り、責任は問われない。GmbHによる重過失による義務違反に起因するものでない限り、また損害がLinotype GmbHの法的代理人もしくは代行者側の故意かつ意図的な、または重過失による義務違反により惹起されたものでない限り、責任は問われない。

第4条 ライセンス契約の終了

4.1 第1.2項により保証されたライセンスおよび使用権は、本契約の違反により直ちに失効するものとする。

4.2 ライセンシーまたはその従業員の一人が、合意したライセンスおよび使用権または Linotype GmbH の財産権を侵害したときは、Linotype GmbH はライセンスおよび使用権を終了させ、その終了を即時発効することができる。Linotype GmbH はさらなるクレーム(特に情報、損害賠償など)を主張する明白な権利を留保する。

4-3 契約終了に際して、ライセンシーは、契約終了に伴う、または契約終了に関するフォントソフトウェアの原本を削除し、 かつドキュメンテーションおよびすべての複製物とともに Linotype GmbH に返却しなければならない。 Linotype GmbH の要求により、ライセンシーはかかる削除が行われたことを証する書面による確証を提供しなければならない。

4.4 本契約の規定の一部が無効もしくは実行不能となった場合、本契約の他のすべての条件は有効のまま存続する。

第5条守秘義務

5.1 ライセンシーはフォントソフトウェアおよびその複製の不正使用を防止すべく、必要なあらゆる措置を講じなければならない。

5.2 ライセンシーは、その従業員または代理人によるフォントソフトウェアの使用を認めるときは、ライセンシーは、関連のフォントソフトウェアに関するライセンス規定の内容および条件を当該従業員並びに代理人に告知し、かかる規定および条件への遵守義務を負わせなければならない。

第6条最終規定

6.1 本契約を構成する別紙を含む本契約は当事者間の約定である。口頭による付随約定は存在しない。いかなる口頭による約定も、Linotype GmbH が書面により承認および確認した場合のみ、Linotype GmbH を拘束するものとする。

6.2 本契約の変更には、書面による様式を必要とする。これは書面による様式条項の変更にも適用される。

6.3 本契約より生じる、または本契約に関するあらゆる紛争、および本契約の実施に関する紛争は、ドイツ連邦共和国法にのみ従うものとする。本契約によって生じる当事者の権利および義務は、契約上の権利の行使または違反が外国において行われた場合といえども、ドイツ国法に基づくものとする。裁判の場所はドイツ国フランクフルト・アム・マインとする。

6.4 本契約の1つ以上の条項の無効もしくは実施不可が、本契約の他の規定の効力に影響を及ぼすことはなく、従って他の条項は影響を受けることなく存続するものとする。無効な条項については、それに匹敵しかつ当事者の意図する経済的利害に適う、法的に認められる条項をもって、これを置き換えるものとする。

6.5 本契約は、国際的物品売買契約に関する国連条約(CISG)の適用を受けない。


バージョン 2005年12月